バーキン、ケリーのルーツと歴史
東京リサイクル家です。
今日は、エスメスの人気バッグ、バーキン、ケリーについて、ご紹介いたします。
ティエリア・エルメスによって創設されたブランド「エルメス」は、よく知られる通り、そもそもは現在のようなファッションブランドではなく、高級馬具の製造ブランドでした。
1837年に創業されたエルメス(HERMES)は、馬車の普及によって大きく事業を拡大し、鞍を製造し、直接販売するまでのルートを一本強く持ち、そのクオリティの高さから、ヨーロッパ中の王族貴族から好まれた、まさしく一級品のブランドでした。

そしてそののち、自動車文化の発展と、馬車文明の衰退をいち早く察した三代目社長のエミール・モーリス・エルメスの思案により、まずは鞍を入れるためのバッグが登場しました。
それが1892年に誕生した、「オータクロア」。
そもそも皮革を使用したアイテムの製造において、無二のクオリティを誇っていたのがエルメスというブランドですから、その「オータクロア」が、やがて旅行バッグとしても使用されるようになり、人気を博すようになります。
当時は働く女性が増加しつつある時代であったこともあり、エミールは続けて婦人用バッグの製造を展開。
そのアイディアは大きな成功を収め、エルメスのバッグは大ヒットアイテムとなっていきました。
現在でも人気のタイプ「オータクロア」。
初期の「オータクロア」は、決して主張しすぎない控えめさを持ち合わせつつ、品のある美しい作りをしていました。
上品さの象徴である金具部分と皮革という二つの異素材のコンビネーションは、現在のエルメスのバッグ事情にも繋がる魅力を咲かせているのです。
「オータクロア」のデザインは、その後また新たなエルメスのバッグへと受け継がれていきます。
「オータクロア」自体もまた、時を経て現代でも高い人気を誇り続けています。
2011年の冬コレクションにおいては、「オータクロアHe」が発表されました。
この「He」とはヘリウムのことであり、ヘリウムのように軽く、バッグの金具部分にはアルミニウムを使用している、軽量化モデルとして登場しています。
「オータクロア」から100年以上、続々登場するエルメスの人気バッグたち
エルメスのバッグの何よりの魅力は、そのディティールの丁寧さと、他のブランドにはない独創的でファッショナブルなデザイン、時代に即した美しいシルエット、そして職人技の光る作りのすべてです。
時代と共に、ファンと共に進化していく柔軟性があるからこそ、エルメスのバッグはここまで愛され、歴史を刻みながらも、常に流行の最前線に存在していることができるのでしょう。
1935年に登場した「ケリー」は、エルメス(HERMES)の初代バッグ「オータクロア」を原型として作られたバッグです。
「ケリー」は、モナコのグレース・ケリー王妃にちなんで呼ばれるようになったもの。
ケリー王妃がカメラを向けられた際、妊娠中のお腹を咄嗟に隠したバッグであったことが由来です。
1984年には、言わずと知れたエルメスのバッグ「バーキン」が登場します。
こちらも名前の由来は、世界的に有名な女性から。
その女性とは、女優のジェーン・バーキンです。
整理整頓が尽く苦手だった彼女は、いつもバスケットに大量の物を詰め込んでいました。
そんな彼女の様子に目をつけたのが、当時のエルメスのデュマ社長。
しかしその出会いは偶然であり、デュマ社長と彼女が、たまたま飛行機でとなりの席になったということから。
となりの席の彼女のバスケットに見かねたデュマ社長が、「そのバスケットの中身をすべて入れられるバッグを作りましょう」と提案したことから、今尚愛され続けるエルメスの「バーキン」が生まれたのです。
エルメスの新モデルが愛されるのは、受け継がれてきた技術とセンスの賜物
エルメスの大ヒットバッグ展開は、「バーキン」の登場後もコンスタントに続いていきます。
新しいモデルが発表されるたび、かつてからのファンの注目を集めるだけではなく、新しいファンを世界中で次々と獲得していくことができるのは、流行に柔軟に対応しながらも、今までの技術とセンスを重視した、丁寧で徹底した「エルメスのバッグ」という製造が守られているから。
1923年には、エルメスのバッグ史上において、初めてファスナーが採用された「ボリード」が登場。
1967年には、羽のように軽いことから、「羽」という意味を持った名前の「プリュム」が登場し、1969年にはエルメスの「H」のイニシャルを留め具に採用した「コンスタンス」のような人気タイプも発表されています。
弊社はエルメスのお品物高く買い取りますので、売ってください。
お待ちしております。